最期の労災事故は、建築現場のゲートでの出入りの誘導員です。
現場入口は鉄板が敷いてあり、その上を水道のホースが通っていたのですが、長さが足りず、途中から鋼鉄製の単管で接続してあったようです。
当日は雨。
滑りやすくなっていたところ、搬入車が退場する際に、その単管を引きずりながら移動していることに気が付いた警備員はその単管を左足で踏みつけて車両を誘導。
単管が濡れていたこともあり、足を抜け、かかとを巻き込んでしまった。
単管と鉄板に挟まれた足は骨折。全治3か月の重傷。
親切心だったり、真面目だったりしたための事故なのかもしれません。
良かれと思ってするにしても、危険性があるなら、誘導以外はすべきではありません。
逆に迷惑をかけることもありますから。
こうした場合、まずは運転手に声をかけ、必要なら、現場監督にも報告し、単管の上に板をを乗せるなどの対応をしてから車を出してもよかったのではないでしょうか?
おそらく15分もあれば、話して準備できたかと思います。
怪我をしてしまったら、15分どころでは済まないわけですからね。
些細なことだったのかもしれませんが、いわゆるホウレンソウの徹底が安全対策の第一歩だという事の証しといえるでしょう。
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