刺又とはご存知でしょうか?
古くは江戸時代に捕り物に使われた武具で、長い柄の先がU字状に二股になっているものです。
近年、池田小学校事件以来、学校を対象とした犯罪の抑止と防衛のために小学校などで導入されました。
それをきっかけに、銀行などでも装備しているところがあります。
また、警備業法も改正され、警備員も職務によっては装備が許されました。
この刺又ですが、ものによっては重く、3キロ以上あるものもあります。その上長く、取り回しが難しい護身用具なのです。
護身術を知らなくても簡単に不審者を取り押さえられるかのような説明があるかもしれませんが、それは取り扱い方法に長けていてこそなのです。
現在、病院や学校、銀行などに備え付けられているとのことですが、訓練を欠かさないことが大事です。
学校など校庭に侵入した不審者と相対すときに持ち出すならまだ、周囲も広く取り回しに困ることはないでしょう。
では、病院や銀行ではどうでしょうか?
受付やフロアで使えますか?
刺又はリーチがあり、長さが2mを超えるものが多いのです。
上下前後に動かすだけでも、椅子やカウンターなどの障害物が気になるはずです。
どこでどう使うのか?
これは実際に現場で訓練しないとわかりません。
基本的な扱い方は駐車場などの広いところで行うのが良いでしょう。しかし、実際に不審者が現れた場合を想定した訓練も大事なのです。
最期に、刺又は個人用の護身用具ではありません。
これはあくまでも集団で使ってこそ効果的に意味があるものなのです。
正面から、刺股を仕掛けて無抵抗に捕らわれる人はいません。
時に奪おうとするかもしれません。
可能な限り大勢で周囲を取り囲み死角から刺又を使いましょう。
そして、隙が生じたところをさらに刺股を用いて、取り押さえるというのが適切な使用方法といえると思います。
常日頃の訓練がいざという時には役立つので、訓練は行っておきましょう。
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