警察庁と全国警備業協会の間で「災害時における緊急支援活動に関する覚書」が締結されました。
これは災害時に警察庁の要請により、全国警備業協会が緊急支援活動において協力する旨を取り決めた覚書です。
この締結はもっと広く一般市民にも知ってもらう必要があるのではと思います。
警備員だからといって、一般市民の協力と信頼なしに、避難施設での警戒警備、緊急交通路確保に伴う交通誘導などその仕事はできるものではありません。
また、警備員自身もこの覚書を知り、学び心がけておかねば、緊急時に対応できるものではありません。
余計な混乱を招くようでは、せっかくの覚書の意味がありません。
日頃の訓練と心がけが重要になるのでしょう。
昨年の東日本大震災当日は、日中に工場内移設作業に伴う交通誘導と夜間に施設警備がありました。
工場内移設作業ではレッカーも使う作業でしたが、幸いなことにけが人も事故もなく、揺れが収まると作業を中断し、無事に撤収完了しました。
夜間の施設警備の担当者は、当日、私用で松戸に出ており、被災。
しかし、松戸で自転車を買うとそれを足に千葉の担当施設へ直接出勤しました。
話を聞いたときは驚いたものです。
地震に伴う停電が起こった時、機械警備はあてにできません。
そうなると、人による巡回警備こそが、防犯の要になるのでしょう。
そういうことを考えると警備員として立派だったとも思えるのです。
この東日本大震災は、多くの問題を提起したと思います。
その一つ一つに答えを出す必要があるのでしょう。
この覚書がその一つになっていると思います。
しかし、これは始まりであって、これからどうこの覚書を生かすのかが、最大の注目点なのです。
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